どうも@akirasiraです。
10月12日と13日で、ビジネスカンファレンス”Rakuten OPTIMISM”が開催されました。
楽天の三木谷社長はもちろんのこと、国内外の様々な業界リーダーがセッションを行います。
今回は「どこでもつながる通信サービスを:衛星通信技術により地理的カバー率100%達成へ」を取り上げたいと思います。
どこでもつながるとは?
今回はデジタル化のポテンシャルがテーマです。
重要なのは接続性。
まだネットがつながらない地域をどうカバーするか?ということが話しの内容です。
スピーカーは楽天モバイルの内田技術戦略本部長とASTスペースモバイルのアーベル・アヴェランCEOです。
ASTスペースモバイルとは、低軌道衛星を飛ばし、山林など電波が届かな場所へも電波を届けるという会社です。
唯一の宇宙ベースセルラーブロードバンドネットワーク
ASTスペースモバイルは、唯一の宇宙ベースセルラーブロードバンドネットワークだそうです。
なんのこっちゃという感じですね。
ぼくらのスマホを対象としたサービスを提供しています。
衛星通信を家庭で使える時代になったんですね。
アフリカや南米など、電波が繋がりづらい地区へ低軌道衛星から電波を送ることで、繋がる環境を提供します。
日本での通信状況は良くなるのか?
では、このASTスペースモバイルとの提携で楽天モバイルのサービスはよくなるのでしょうか?
いまの楽天モバイルの通信サービスははっきり言ってよくありません。
楽天回線エリアにいても、電波が届かずパートナー回線に繋がることが多々あります。
パートナー回線だと使い放題ではなく、毎月5GBの制限の中で使うことになります。
楽天回線エリア
楽天回線エリアは今まさに楽天が基地局を作り広げているエリアのことです。
この楽天回線エリア内でのみデータ容量無制限です。
パートナー回線エリア
楽天回線エリア以外はこのパートナー回線エリアに入ります。
auの基地局の電波を利用しています。
楽天回線がまだ利用できない地域は、このパートナー回線に切り替わることによって日本全国をカバーしているのですね。
プラチナバンドじゃないから電波が届いていない
なぜ楽天回線エリアなのにパートナー回線に繋がるのでしょうか。
それは”プラチナバンドを持っていない”ということが原因です。
楽天回線エリアであっても、地下、屋内、大きな商業ビルの屋内等の場所、電波の状況等によってパートナー回線を利用する通信となる場合があります。
プラチナバンドは楽天が持っている電波の周波数帯と比べ透過量に10倍もの差があるのです。
2020年12月に総務省に楽天モバイルが提出した資料です。(詳しくはコチラ)
プラチナバンドだと建物をすり抜けて電波が届くようですが、楽天の電波の周波数帯では障害物に遮断されてしまいます。
そしてこのプラチナバンドは3大キャリアに握られています。
このことに対し楽天が総務省にプラチナバンド帯の再割当てを要望しています。
3大キャリアは今までの設備投資などを理由に猛反対していますが・・・
-
【楽天モバイル】総務省へプラチナバンド再割り当てを要求
どうも@akirasiraです。 楽天モバイルを4月から使っています。 楽天ユーザーであればポイントも貯まるし、貯まったポイントも使えるし、何より安いという魅力があります。 しかし、使っ ...
このように楽天が持っている電波の周波数帯では、建物内やビル街にはとても弱いという特徴があります。
楽天のHPにも記載がありましたが、楽天モバイル回線エリアだけど電波が届かないからパートナー回線に切り替わっているようです。
楽天回線エリアだからといって無制限に使い放題になるというわけではないというところには注意が必要です。
まとめ
今回の対談の中では具体的に日本の市場の中でなにを行うかという発言はありませんでした。
個人的には今のままの電波状況や、”プラチナバンド”を持っていないままで3大キャリアと戦うのはかなり厳しいと感じています。
実際に、生活圏は楽天回線エリアですが、パートナー回線の5GBを使い切ってしまう月もあります。
衛星を使い、楽天の持つ電波帯が行き届きにくい室内や地下、ビル街などにも電波が届くようになったらいいなと思っています。
今後の動きに注目ですね。
それでは!