どうも@akirasiraです。
Kindle Unlimitedは小説も無料で読めるので気に入っています。
今回はかなりリアリティの高い”非常銀行”を読みました。
こちらはKindle Unlimited対象作品です。
月額980円で読み放題なのでお得ですよ!
ドロドロした世界が赤裸々に
この”非常銀行”は著者である江上剛さんのデビュー作です。
江上剛さんは元銀行マン。
みずほ銀行の支店長などの経歴を持った方です。
さすがは元銀行マンが書いた作品。
ぼくらが知っている表から見る銀行ではなく、裏の裏のドロドロした部分まで赤裸々に書かれています。
銀行再編時の物語
舞台は金融再編が叫ばれている平成初期です。
その頃は都市銀行と呼ばれる銀行が10行以上ありました。
その後合併が進みいわゆる”メガバンク”が誕生しました。
主人公の竹内は都市銀行中位の『大栄銀行』の審査部に務めています。
同期や部下とともに銀行の暗部を追求するという物語です。
銀行とフィクサーとの癒着や不正な金の流れ、そして財閥系銀行との合併などリアルに描かれています。
銀行という巨額なお金が集まる場所に、様々な登場人物が自らの思惑のために動く姿はまさに人間の本性といった感じでした。
また、どこの世界にも出世争いがあり、人よりも上に上がるために足を引っ張ったり裏社会と繋がったりと、きれいごとだけでない社会の厳しさのようなものも感じました。
令和になった今、銀行は大変革を求められていますが、ニュースには現れない様々な思惑の中で動いているのだろうなと思います。
ストーリーもわかりやすくキャラクターもしっかりと立っているのでスラスラ読み進めることができました。
江上剛さんの作品はどれも骨太でリアリティがありおもしろいです。
銀行とは真逆の立場である金融庁からの視点で書かれた本も面白くおすすめです。
月額980円で本が読み放題!
Kindle Unlimitedbの対象作品が毎月のように変わるので、色々な本を読むことができるので重宝しています。
月額980円だし普段買わないような本も気軽に読むことができるので読書好きにはおすすめです。