どうも@akirasiraです。
どこまでが本当でどこからが創作か?
超問題作の第二弾です。
前作から5年の時を経て、待望の続編が登場しました。
読んだらすぐに”トヨタ”をモチーフにした作品だとすぐにわかる今作。
第二弾である”トヨトミの逆襲”の主人公は、『豊臣 統一』。
モデルとなったのは現トヨタ社長である『豊田 章夫』である。
この作品のすごいところは”どこまでがフィクションかわからない”ところ。
前作以上に練られたストーリーにぐいぐい引き込まれました。
EV車が登場し、世界が環境問題にいよいよ目を向け始めた昨今。
自動車産業は大きな転換点を迎えています。
言わずと知れたアメリカの”テスラ”やソフトバンクとの連携、はたまたトランプ前大統領など、明らかに現実に即した内容が多数盛り込まれています。
統一の愛人や、社長問題なども生々しく描かれており、本当にあった話なのか?と検索しながら読み進めました。
検索してびっくりしたことが、大体の事象が現実でも起きていたということ。
本当にどこまでがフィクションなんだろうか。。。
一度じっくりと考察してみたくなる作品でした。
著者は『梶山 三郎』という覆面作家で、今作もとても攻めた内容となっています。
けっこうトヨトミのことをこき下ろしていますが、実際には期待がかなり込められているんだろうと感じました。
おぼっちゃまで世間知らずな豊臣 統一が成長する姿も描かれており、前作以上に人間ドラマを感じました。
昨今の取り巻く産業の大改革や、巨大一流企業ゆえの派閥争いや創業家の力。
そして由緒正しき血筋をひき、担がれるようにして社長となった統一の苦悩と葛藤などが描かれた今作品。
まだ読んだことがない方はぜひ読んでいただきたい一冊です。