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どうもakirasiraです。
突然ですが、みなさんは万年赤字の会社の社長になったとしたらどうやったら黒字化させようと思いますか?
赤字になっている理由はさまざまかと思います。設備投資?新たなサービスの展開?思い切った事業ポートフォリオの変更?
どれもお金がかかってしまいますね。
もし、①設備投資淘汰学の金額を要する戦略、戦術を取らず②採用等による人員増かはしない。つまり、現有設備・人材で万年赤字会社を黒字浮上を一年という短い期間で達成すると言うミッションを受けたとしたら?
『黒字化せよ!出向社長の勝負』という本にその答えとなるキーワードがいくつか書いている。
この本は実話をもとにした迫真の企業再生ストーリーである。
ノンフィクションなのでかなりできすぎたストーリーにはなっている。
実際はこんな簡単にはいかないとは思うが、読んでいて胸が熱くなるようなそんな話しである。
主人公は沢井という男であるが、一部上場会社の部長級のこの男が、万年赤字子会社への出向を命じられるところからストーリーが始まる。
もともと沢井は大企業で次期取締役候補と言われていた。しかし、蓋を開けてみると子会社への出向。もちろんおもしろくは思わない。
しかも子会社の中でも一番業績の悪い、万年赤字会社へ。一年で黒字化というかなり無茶なミッションとともに。
腐りそうになりながらも自分を奮起し、色々な施策を行い、動き、話を聞くことで、徐々に良い方向へ会社が動き出す。
何度も挫けそうになりながら、まさに身を粉にした働きで黒字化に向かって突き進む。そんなストーリーである。
赴任した1章から黒字浮上する10章までがコンパクトにまとめられている。
また、章の終わりには解説ノートがあるので物語を読んだ後にエッセンスを振り返ることができる。
沢井社長が打ち出した方針は明確だ。「オレがやる、協力する、明るくする」この三つである。
そして、論理面、心情面、行動面、この三つの面から働きかけることが大切である。
物語の背景が1980年頃なので、今で考えると「パワハラ」「セクハラ」にあたるような描写が時々見受けられるが、その辺りは時代の流れということでご愛嬌。
しかし、今でも使える戦術や考え方もふんだんに盛り込まれている。
それは沢井が『目標による管理』を徹底しているからだ。
根性論や精神論ではなく、論理的に人にアプローチをしているのである。
物語となっているので一気に読める本だ。実にわかりやすく登場人物に感情移入し、読み進めることができる。
しかし前述したように、経営理論や経営戦略といった骨格があるから物語が骨太となっているのだ。
景気は上向かず、暗いニュースが多い今こそこの『黒字化せよ!出向社長の勝負』を読んで気持ちを上げていきたい。
本を読むのが苦手。時間がない。という方はamazonオーディブルというサービスがある。
1冊無料で聴くことができるので試してみるのもいいかもしれない。