どうも@akirasiraです。
わたし達人間はどのようにして誕生し、繁栄したのか?
ユヴァル・ノア・ハラリの”漫画 サピエンス全史 人類の誕生編”
久しぶりに読み返してみると、新たに気づいた点もあり、やっぱりおもしろい本だな〜
ホモ・サピエンスはなぜ繁栄したか
まず、わたし達人間はみんな同じ”ホモ・サピエンス”という種類です。
見た目も話す言語も暮らしている場所もバラバラなのに全員が同じなのです。
しかし、昔は数種類のヒト(サピエンス)がいたのです。
なぜホモ・サピエンスだけが生き残り、現在のように繁栄しているのでしょうか?
虚構(フィクション)を信じる力
ホモ・サピエンスは虚構(フィクション)を信じる力を持っています。
この虚構を信じる能力こそが、ホモ・サピエンスだけが生き残り、繁栄した理由なのです。
例えば実在しない神の存在や、自分が日本人であること、〇〇村の住民などです。
人類に近い動物であるチンパンジーは虚構という共通概念を持つことがないので、群れとしては20〜50頭程度だそうです。
それ以上になると不安定になり分裂を起こすそうです。
目の届く範囲でしか統制を利かせられないんですね。
われわれ人間は50人以上集団を作れないわけではないですよね。
これこそが虚構を信じる力があるからこそできることだそうです。
なぜマンモスは絶滅したか
もう一つ興味深かった点が、「なぜマンモスが絶滅をしたか?」です。
身体も大きく、目立った天敵のいなかったマンモスでさえ絶滅してしまいました。
氷河期が来て食糧がなくなったのかと思っていましたが、それだけではないようです。
地球は過去に気候変動を繰り返しています。
その度に全て生物が絶滅しているわけではありません。
過酷な環境の中でも生き残っているのです。
ずばり、絶滅をしていったさまざまな動物たちは人間の乱獲によって絶滅に追いやられてしまったのです。
一人ひとりは非力な人間ですが、集団で追い込み、道具を使うことで圧倒的なハンデを埋めて優位に立っているのです。
では、動物たちは何も抵抗したり逃げたりしなかったのでしょうか?
本書では人間は危険だと認識するするまでに時間がかかるという説明がされています。
例えばわたし達はヘビやクモを見て怖がる人は多いです。
これは襲ってきたり、毒を持っているなど危険な動物だということを知っているからです。
現代では、ヘビやクモに噛まれて死ぬ確率よりも車に轢かれて死ぬ確率の方がうんと高いはずです。
しかし、その車を見て怖がる人はいないでしょう。
猫などの動物も車が来ても逃げない子もたまにいますが、まだ車が登場してから100年程度しか経っていないので車という危険に定期応する時間がなかったのです。
マンガとしては読みやすいとはいえない
本書はオールカラーで書かれており、原著よりもかなりわかりやすく解説されているかと思います。
(原著は読んでいないのでイメージです)
しかし、日本のマンガのような読みやすさはありません。
アメコミのような独特なコマ割りや、変な演出があります。
このあたり好みが分かれるかもしれません。
本がデカい
かなりデカいです。
AKIRAと同じくらいの大きさです。
なので外に持ち歩くものではありません。
まとめ
かなり興味深くおもしろい内容でした。
マンガで書かれており、ストーリー調なので内容の理解の助けにもなっています。
日本のマンガと違い少しクセがありますが、個人的には読みたくないというほどではありませんでした。
続巻も出ているようなのでそちらも気になっています。
それでは!