どうも@akirasiraです。
今、amazonで一回も買い物したことがないという人を探すことが難しいくらい生活に浸透しているamazon。
送料無料で翌日荷物が届くし、たいていのものは他のECサイトが買うよりも安く帰るってことで使っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、amazonの本当のすごさはそこだけじゃないんです。
いかにしてamazonが今の位置に付けたのか?
amazonのすごさを丸裸にする本をご紹介します。
世界最先端の戦略がわかる
今回読んだ本は”世界最先端の戦略がわかるamazon”という本です。
この本を読めばamazonのことが、そして世界の最先端の戦略を学ぶことができるのです。
著者はamazonが近い将来必ず経営学の教科書に載ると断言しています。
それだけ注目しているということなんですね。
著者は元マイクロソフト社長
著者は元マイクロソフト社長である”成毛 眞”さん。
マイクロソフトの方がamazonの本を書くっておもしろいですね。
成毛 眞
1955年北海道生まれ。元マイクロソフト代表取締役社長。
自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年マイクロソフト株式会社入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。
2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。元スルガ銀行社外取締役。
現在は、書評サイト「HONZ」代表も務める。
うーん。すごい経歴の方ですね。
amazonのすごさ
amazonといえば、何でも揃っているネット通販と思い浮かべる人が多いと思います。
「GAFA」という言葉も聞いたことがあると思います。
GAFAとは4社のそれぞれの頭文字を合わせた造語のことです。
- G:Google
- A:Apple
- F:Facebook
- A:amazon
ここにMicrosoftを追加して「GAFAM」と呼ぶこともあります。
それぞれアメリカのIT関連企業ですが、世界でもかなりの影響力を持った会社です。
なんとGAFAの4社だけで日本株全体の時価総額を上回っています。
・世界的な低金利環境による株式市場への資金流入と、米国のIT先端企業の成長期待の上昇
・8月末の世界全体の株式時価総額ランキング1位アップル2位マイクロソフト3位グーグル5位アマゾン6位フェイスブック
ちなみにiPhone発表のあとは株価が下がっています#iPhone #Gafa https://t.co/agnOvTYRNg— あきらしら@ブログ毎日更新160日突破 (@akirasira_com) September 18, 2021
このビッグ5( GAFAM)の中でも、飛び抜けた成長率を持っているのがamazonなのです。
高い成長率は事業範囲の広さを意味します。
amazonは通販だけじゃない
しかし、amazonはただのネット通販ではありません。
amazonには最新のビジネスが詰まっているのです。
つまり、Amazonを知ることで主だった業界のことが分かるのです。
ではamazonは一体なにがすごいのでしょうか?
お金がたくさんある
Amazonのすごさの一つにキャッシュフロー経営があげられています。
なんと、amazonは今まで利益を計上せずずっと設備投資を行っていた赤字企業だったのです。
97年の上場から1度も株主配当を行っていないのですが、それでも株価は高いというのがamazonです。
なぜずっと赤字だったのか?それは儲けをすべて投資に回していたからです。
そしてamazonは現金(キャッシュ)が潤沢にあります。
なぜでしょうか?
amazonと楽天の違いを説明できますか?
同じネット通販の両社ですが、明確にビジネスモデルが違います。
楽天はいわゆる”場所貸し業”です。ショッピングモールの運営会社のようなものですね。
ですので、楽天のお客は楽天に出店する企業となります。
一方、amazonは自分達で商品を仕入れ販売しています(マーケットプレイスもありますが)。
amazonもお客はamazonで買い物をする人(ユーザー)となります。
もちろんこの中には物流などのサービスを含みます。
amazonでの買い物は支払いがamazon経由で行われることに対し、楽天は出品業者に直接支払われます。
つまりamazonは自身にダイレクトに支払いがされ、個人情報を得ることができるのです。
本書の中でCCC(キャッシュ コンバージョン サイクル)という指標が説明されています。
これは仕入れから何日で現金化できるかを表す指標です。
なんとAmazonはマイナス28.5日だそうです。
マイナスということは仕入れよりも先に現金が入ってくるということ。
どうやってマイナスにしているのでしょうか?
それはマーケットプレイスの預かり金です。
マーケットプレイスで売れたら商品の決済はAmazonで行います。
つまり、いったんamazonのお財布に入った後、出品者に支払われるのです。
このカラクリはアップストアやグーグルプレイも同じです。
そしてamazonプライム会員の年会費は前払いです。
このようにサービスや仕入れの前に現金を手に入れる仕組みがあるのです。
また膨大なキャッシュを得ることができるからこそ、失敗ができるのです。
さらにネット通販ならではの特徴として、万引のリスクがありません。
なんとこのリスクがないだけで年間300億もの利益を生んでいるそうです。
万引で店が潰れるというのもあながち大げさではないようです。
儲けを出しているのはAWS
amazonの儲けを出しているもの、それはAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)だということはなんとなく知っていました。
なんとAWSは売上の1割しかないのにamazon全体の儲けを叩きだしているのです、
amazonの基本戦略は圧倒的なシェアをとった後に体力勝負をするということ。
強いプラットフォーマーは、高い市場シェアを握ることによって、業界のルールを自ら決めることができることをamazonは知っているのです。
AWSも他のクラウドサービスに比べ安い値段でシェアを奪い、その後徐々に金額を上げているのです。
amazonプライムの年会費も日本では4,900円ですが、アメリカでは10,000円を超えています。
過剰なくらいのサービスを破格の値段で提供することで、「amazonなしでは生活できない」状態にしているのです。
このあと日本でも値上げがあるかもしれませんね。
まとめ
amazonの企業理念は「地球上で最もお客様を大切にする企業」です。
理念に向かった愚直にサービスや商品を提供することで、ここまで大きくなりました。
amazonをただの通販サイトと思っていたら大間違いです。
たくさんの最先端の戦略が詰め込まれている企業なのです。
そんな戦略を知ることができる一冊となっています。
いかに自分の生活にamazonが入り込んでいるか、もうamazonなしでは生活できないようになっているのではないでしょうか。
そのamazonとはどういった会社なのか?知る機会に読んでみてもいいかもしれませんね。
それでは!