どうも@akirasiraです。
仕事をしている中で、人を説得したり、行動を変えてもらいたいと思う場面にあうことがあると思います。
プレゼンや商談などで自分の想いと伝え、相手を動かすためにはどうしたらいいでしょうか。
人は理屈だけでは動きませんし、感情だけでもいけません。
損得勘定で一時的に動かすことはできるかもしれませんが、ずっとついてくるわけでもありません。
人は理屈で納得し、感情が揺さぶられたときにはじめて行動が変わるのです。
自分の行動や発言で、相手を変えることができるようになる方法があるのなら知りたくないですか?
『1分で話せ』は現場で使えるノウハウが詰め込まれた本
ぼくはVoicyで”伊藤 羊一”さんを知りました。
車の中で何気なく聞いていたのですが、とても熱量が高く、かっこいいおじさんといった印象でした。
そんな伊藤さんが書いたベストセラー『1分で話せ』はシンプルに相手に自分の言いたいことを伝える技術やノウハウが書かれた本です。
会議でのプレゼンや交渉事、さらいは日々の報告までオンライン・オフライン問わずに使える技術が詰まっています。
著者:伊藤 羊一
東京大学経済学部卒、1990年日本興業銀行入行、企業金融、債券流動化、企業再生支援などに従事。2003年プラス株式会社に転じ、ジョインテックスカンパニーにてロジスティクス再編、事業再編・再生などを担当後、執行役員マーケティング本部長、ヴァイスプレジデントを歴任、経営と新規事業開発に携わる。2015年4月ヤフー株式会社に転じ、Yahoo!アカデミア本部長として、次世代リーダー育成を行う。KDDI∞ Labo、IBM Blue Hub、学研アクセラレーター、青山スタートアップアクセラレーションセンター、Startup Weekendなど事業開発プログラムのメンター、コーチを務める。グロービスGDBA2011年修了。2012年グロービス・アルムナイアワード変革部門受賞。
孫社長も認めたプレゼン力
あのソフトバンクの孫社長が伊藤さんのプレゼンを”おもしろい、任せたくなる”と評価したそうです。
とてつもなく説得力がありますね。
伊藤さんはどうやって孫社長に評価されるプレゼンを行ったのでしょうか。
もし、その方法を少しでも体得できたら、たいていの交渉事はうまくいく気がしますね。
左脳で理解して右脳で感じる
本の中では左脳と右脳という言葉が出てきます。
左脳とは論理をつかさどり、右脳は感性をつかさどるといった機能の違いがあります。
この左脳と右脳両方に働きかけ、つまり”ロジカル”と”マインド”を両立させることが必要なのです。
この両方がハマった時に人の心が動きます。
人は変えられないけど、心を動かすことはできる。
人の心が動けば行動や考え方が変わるのです。
ゴールは”相手を動かすこと”
すべてのプレゼンにはゴールがあります。
そのゴールを間違っていてはいいプレゼンをすることはできません。
ではプレゼンのゴールとはなにか?
それは何かしらのかたちで「相手を動かす」こと。
このゴールを達成するための手段がプレゼンなのです。
わかったつもりではいますが、意外と気づかなくなるものですね。
戦術を理解する
本書では、具体的に相手を動かすためのノウハウが書かれています。
例えば、プロセスはいらない、結論をズバッと言おう。
相手は自分に何をしてほしいかがわからないと話しを聞いてくれないということが書かれています。
これは論理的な話しですね。
そのほかにも、イメージを想像してもらうことで感情を揺さぶるという方法も書かれています。
これは感情面の話しです。
しかし、理論や技術だけがただ書かれた本ではなく、すべて著者が現場で培ってきた経験がベースとなっています。
ここがこの本の最大のポイントです。
たとえば、プレゼンだけでなく、その前後の根回しの重要性にも言及しています。
ただ技術としてよいプレゼンをしようというハウツー本ではなく、ビジネスとして、時には泥臭く粘り強く行動をすることの重要性も書かれているのです。
ここまで書かれている本はあまり多くはないでしょう。
1番大切なのは”伝える人の想い”
論理で左脳を納得させ、感情で右脳を刺激する。
そして最後にダメ押しの超一言。
超一言とは覚えやすく一言でプレゼン全体を表現するキーワードのことです。
しかし、ここまで技術的なことを実践してもダメです。
どんなに正しいことを言っても、それだけでは人は動きません。
最後は”伝える人の想い”だと筆者は述べています。
どんなにきれいな資料を作り、上手にプレゼンしても魂がこもっていなければ意味がないのです。
この辺りは、Voicyを聞いているとよくわかると思います。
伊藤羊一さん自体がものすごいエネルギーで、自分の想いを伝えてくれますから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コミュニケーションと言っても最後は”人”と”人”です。
どんなにきれいな言葉を使っても本心から言っていなければメッキははがれるでしょう。
まずは自分が何を相手に伝えたいのか?そこから考えてプレゼンや商談に臨みたいですね。
本書を読んで「コミュニケーションで相手に動いてもらう」ことを楽しむ旅に出発しましょう。